HSP男性の恋愛に関するブログやネット記事といった情報は、まだまだ少ないです。
あったとしても「HSPの男性はモテる!」など綺麗事が書いてある情報ばかりで、私としては不満に感じていました。
そこで今回の記事では、なぜHSPの男性にとって恋愛が非常に難しいものなのか、そしてどう恋愛に向き合っていけば良いのか、本音ベースで私の考えを書いてみました。
ちょっと厳しめのことも書いていますが、実用的な情報だという自負があるので、ぜひご一読ください。
私には恋愛経験がほとんどない
私自身にはほとんど恋愛経験がありません。
大学に入学しばかりの時に気分が浮かれて少しだけ積極的になり、一瞬だけお付き合いをしたことがありますがすぐに別れてしまいました。
恋愛経験は後にも先にもその一度だけです。
これまでの人生で高校のクラス、大学の研究室、サークル、アルバイト先、働いている会社などの様々な環境で、身の回りの多くの人が恋愛して付き合ったり結婚したりしていくのを、指をくわえて見ていました。
なぜ、世の中の多くの男性はあんなにも積極的にアプローチができるのか、いつの間にか彼女を作っているのかと。
そんな男性達と自分を比較してはいつも劣等感を感じてきました。
ですが、HSPという概念を知って、自分が恋愛に踏み出せないのはHSPであることが非常に大きな原因であることに気付きました。
以下、なぜHSPの男性にとって恋愛が非常に難しいのか、私の考えを述べていきます。
なぜHSPの男性は恋愛が難しいのか
自分の心が傷つくのが死ぬほど怖い
日本の恋愛では男性から女性にアプローチしたり、デートに誘ったりといった行動を起こすのが一般的です。
その過程では、アプローチに嫌悪感を示されたり、誘いを断られたり、デート中に機嫌を損ねてしまったりと、男性の心がダメージを受ける場面が幾度となく存在します。
そういった苦難を乗り越えて初めて恋愛や結婚に辿り着くことができるのでしょう。
一方、HSPの人は心がとても繊細で敏感です。
他人の些細な言動や行動を深刻に受け止め、心が大きく動揺します。
HSPの男性はそんな繊細な心を持っているので、恋愛における女性の一つ一つの言葉が強烈に突き刺さります。
まるで心にナイフを突き立てられているかのようです。
特に、女性にアプローチをして明確に「拒絶」なんてされてしまった日には、もう立ち直れないくらい、死にたくなるくらい、絶望的なダメージを心に負ってしまいます。
普通の人からすれば「その程度でへこたれるなよ、甘えるなよ」と思うのかもしれませんが、本当にどうしようもないほど心が傷ついて苦しく、耐えられないのです。
これが、HSPの男性にとって恋愛が難しい1つ目の理由です。
相手に迷惑をかけたくない気持ちが強い
HSPは他人の些細な言動や行動を深刻に受け止め、心が大きく動揺すると前述しました。
それは別の見方をすれば、自分の言動や行動の結果相手が嫌な気持ちになっていないかを非常に気にする、ということでもあるのです。
恋愛においては意図せずして相手を嫌な気持ちにさせてしまったり、迷惑をかけてしまったりすることが多々あります。
興味のない相手からのお誘い、配慮や思いやりの足りない発言、優柔不断な行動、などなど…
特に女性へのアプローチは、最初の時点で相手の女性が自分を好きであることはほぼありません。
つまり、アプローチとは相手の迷惑になる可能性の限りなく高い行為を、自ら主体的かつ積極的に行うことだと言えます。
「そんなことを気にしていたら何もできないじゃないか!」「考えが卑屈すぎる!」と普通の人は思うかもしれません。
でも、相手に迷惑をかける可能性の高い行為を自分からやるなんてのは、HSPにとってはあまりにも心苦しく、罪悪感が強すぎます。
これは人によっては理解に苦しむ思考回路かもしれません。
言い訳だとか、気持ち悪いとか、どんな批判も私は受け止めます。
それでも、相手に迷惑をかけたくない気持ちが極限まで強いHSPの男性にとって、自分からアプローチすることが必要である恋愛はあまりにも難しいのです。
HSPの男性はどう恋愛に向き合っていけば良いか
それでは、HSPの男性はどう恋愛と向き合えば良いのか。
私は3つの戦略があると考えています。
自分からアプローチすることを完全に諦める
自分が傷つくのも相手に迷惑をかけるのも怖いHSPの男性にとって、女性にアプローチするのはあまりにもハードルが高いです。
それなのに、世の中では自分からアプローチできない男性に対して
- それじゃあ恋愛も結婚もできるはずがない
- 男らしくない
- 弱虫
- 意気地なし
など、散々な評価がされています。
HSPの男性はその評価を深刻に受け止めて気分が落ち込み、日常生活に悪影響が出てしまいます。
なので、まずは「自分は女性にアプローチできない人間なんだ」「普通の恋愛はできない人間なんだ」と認め、受け入れてしまいましょう。
潔く受け入れてしまえば、世間のマイナスな評価も以前ほどは気にならなくなり、ある程度心が安定するはずです。
男としてのプライドは完全に捨て去ることになりますが、HSPの男性にとっては自分がアプローチできないのを認めることがスタートラインだと思っています。
恋愛や結婚を目的にせず、自分らしく生きることを心がける
自分からアプローチができないのなら、どうやって恋愛をするのか。
それには「自分を見つけてもらう」ことがカギになると思っています。
HSPの男性は、他人の目線や意見を極度に気にしてしまい、自分らしさを表に出せていない人が多いのではないでしょうか。
HSPの人はその内面に豊かな個性を抱えているのに、大変もったいない。
そこを一歩踏み込んで、自分らしさを、自分の本当に好きなことを前面に出すようにする。
恋愛や結婚を目的としてではなく、ただひたすらに自分らしく楽しく生きる、です。
そうすれば、今までにはなかったその生き生きとしたオーラに惹かれ、自分に合う女性に見つけてもらえるかもしれません。
あくまで「見つけてもらえるかもしれない」です。見つけてもらえない可能性があることを受け入れる覚悟は必要です。
恋愛それ自体を目的にはせず、自分らしく生きて声をかけてもらえるのをひたすら待つ。
一般的な感覚からすれば有り得ない戦略かもしれませんが、この徹底した受け身の姿勢がHSPの男性には一番向いていると思います。
「自分から引っ張る女性」にアンテナを張る
では、どのような女性に見つけてもらえば良いのか。
私の考えとしては、「自分から引っ張る女性」です。
HSPの男性が自分からアプローチしたり引っ張ったりしていくのが困難である以上、「私が全部決めたい、主導権を握りたい」と自分から積極的に引っ張ってくれる女性と相性が良いと思います。
そんな女性がいるのだろうか?と思う人もいるかもしれません。
確かに、特に日本では恋愛に関して女性は基本的に受け身です。
でも、世の中には本当に様々な人がいるので大丈夫です。
自分らしく楽しく過ごすことを心がけ、そういった積極的に引っ張ってくれる女性にアンテナを張っていれば、きっと生き生きとした自分を見つけてもらえて恋愛につながると信じています。
まとめ
今回の記事では、なぜHSPの男性にとって恋愛が非常に難しいものなのか、そしてどう恋愛に向き合っていけば良いのか、本音ベースで私の考えを書きました。
それをまとめると、以下のようになります。
- 自分の心が傷つくのが死ぬほど怖い
- 相手に迷惑をかけたくない気持ちが強い
- 自分からアプローチすることを完全に諦める
- 恋愛や結婚を目的にせず、自分らしく生きることを心がける
- 「自分から引っ張る女性」にアンテナを張る
HSPの男性にはそもそも恋愛は向いていないですし、世間一般の恋愛の仕方は合っていないというのが私の考えです。
常識や当たり前を疑いましょう。常識から外れていても、他の人からバカにされても、気にする必要はありません。
自分なりのスタンスで恋愛と向き合っていくのが、本当の「幸せ」ではないでしょうか?