今回のテーマは「インドアとアウトドア」です。
世の中ではインドア派の人に対して、どことなくマイナスなイメージが向けられているように感じます。
そんな現状に対する私の意見と、インドア派の人への応援の気持ちを書きました。
インドアな趣味とアウトドアな趣味
みなさん、人それぞれ何かしらの趣味を持っていると思います。
それは大きく分けてインドアな趣味とアウトドアな趣味の2種類に分けられます。
例えば以下のように、パッと思いつくだけでも色々なものがあります。
- 読書
- 音楽鑑賞
- テレビゲーム
- アニメやドラマの観賞
- 料理
- ペットの飼育
- 楽器の演奏
- 旅行
- スポーツ
- 釣り
- キャンプ
- 登山
- ドライブ
- ランニング
アウトドア派の中には、インドア派をバカにする人がいる
インドアが好きな人もいればアウトドアが好きな人もいますし、両方好きな人もいます。
好みは人それぞれであり、他人がとやかく言うようなものではありません。
しかし、人間は他人の生き方に口出しをするのが大好きな生き物です。
特に、なぜかアウトドア派の人は、インドア派の人にマウントをとってくる場合が多いです。
「そんな過ごし方じゃせっかくの休日がもったいない」
「もっと外に出たり運動したりした方がいいよ」
「休日に家で一人で過ごしていて楽しいのかい?」
「積極的に人と関わらなきゃダメだよ」
といった言葉を無神経に浴びせてきます。
私自身もインドア派の人間ですが、実際にこのようなセリフを言われたことが、これまでの人生で何度もありました。
逆に、インドア派の人がアウトドア派の人を馬鹿にしたり、マウントをとったりしたという事例を私は一度も聞いたことがありません。
インドア派の人ばかりが弱い立場に置かれ、虐げられているのが現状です。
なぜインドア派をバカにするのか
なぜ、アウトドア派の中にはインドア派をバカにする人がいるのか?
そこにはやはり、自分の方が優れているという優越感に浸りたい気持ちがあるように思います。
『家の中で地味におとなしく余暇を過ごしているあなたよりも、屋外でアクティブに体を動かす活動をしている私の方が優れている』
という何の合理的な根拠もない優越感に浸ろうとしているのです。
一般的に、アウトドア派の人は
- 明るい
- 元気
- おしゃべり
- 陽キャ
な人が多いと思います。(多少、私の偏見が入っているかもしれませんが)
世間的には、暗い性格よりも明るい性格、元気がない人よりも元気がある人の方が良いイメージを持たれる場合が多いです。
その一般的なイメージを後ろ盾にして、控えめでおとなしいインドア派の人達を見下す。
全くもっていい迷惑です。
なぜ、わざわざ自分の方が優れている人間だと見せつけようとするのか。
こんなところでも、人間という生き物の醜さを痛感します。
自己紹介でインドアな趣味は話しづらい?
話は変わりますが、私の職場では新規配属者の自己紹介の時に、自分の趣味を話すように言われます。
これまで多くの人の自己紹介を聞いてきましたが、どうもインドアな趣味よりもアウトドアな趣味を優先して話しているような気がします。
例えば旅行やドライブ、スポーツなどです。
あるいは、自己紹介の時にインドアな趣味について話している人は、どこか引け目を感じているような、ちょっと申し訳なさそうな話し方をしている印象です。
私の気のせい?いや、そんなことはないと思います。
そういう光景を見るたびに、モヤモヤとした気持ちになります。
なぜ、ただ自分が好きなものを話すことでさえ、申し訳なさそうにしなければならないのか?
インドアな趣味が好きであることを恐る恐る話す、その当人に対しても、また「インドア派だと表明するとバカにされるんじゃないか」という意識を植え付けている世の中の風潮に対しても、その両方に私は苛立ちを覚えます。
アニメや漫画などのオタク文化が近年は市民権を得たり、コロナの影響で家で過ごす時間が一時期増えたりして、インドア派に対するイメージが多少は改善されたとは思います。
ただそれでも、まだまだアウトドア派の方が好印象を持たれることが多いように感じています。
そういうアウトドアな趣味になんとなく良いイメージを感じる理由には、
- 人間も動物の一種である
- 外を走り回って狩猟をしていた原始時代の名残
が深層心理で影響しているのかもしれません。
だとしても、私は主張したいのです。
インドアとアウトドアに優劣なんてありません。
本人がその趣味を楽しんでいれば、幸せを感じられれば、何の問題もないのです。
自分が好きなものに、もっと自信を持ってほしい!
自分が好きなものを自信を持って好きだと言えないのは、とても勿体ないと思っています。
自分の好きなものがインドアな趣味だという理由で恥ずかしそうにしたり、自虐的なスタンスで話してしまうのは、自分の心を傷つけることになる。
そうではなく、自信を持って自分の趣味を堂々とさらけ出してほしい!
どのような趣味であったとしても、自分が好きだと思うものを全力で大切にしてほしい。
そうやって自分の正直な気持ちを大事にすることで、自己肯定感も高まります。
インドア派の人を馬鹿にするような人は、その人の人間性に問題があるわけで、インドア派の人自身には何の非もありません。
そんな人の戯言に耳を貸す必要は一切ありません。
私自身の趣味も、「文章を書くこと」や「音楽鑑賞」、「作曲」など、とことんインドアなものばかりです。
以前は自分がインドア派であることになんとなく引け目を感じていました。
でも、そんな姿勢は自分が好きなものに対して大変失礼だと、自分の本心に嘘をつく行為だと、ある時から思うようになりました。
やっぱりそれじゃいけない。
インドアで一人でやるような趣味ばかりだったとしても、私は「表現すること」に喜びを感じる。
自分の頭の中にあるイメージを文字や音として表現することが至上の悦び。
誰に何と言われようとも、表現者であることが私のアイデンティティ。
…そういう確固たる芯を築き上げてからは、インドアな趣味が好きであることに引け目を感じることは徐々に減り、あまり抵抗なく他人に表明できるようになりました。
こんな風に、インドア派であることを恥ずかしく感じている世の中の多くの人たちが、少しずつでも自信を持って、自分の趣味をどんどん公言できるようになってほしい。
そうすれば、インドア派の人に対して何となく存在しているマイナスイメージも払拭され、もっと健全で生きやすい社会になるのではないでしょうか。
まとめ
今回のコラムでは、なぜかアウトドア派の人から見下されがちなインドア派の人たちに対する私からのエールを書いてみました。
アウトドアな趣味もインドアな趣味も、それぞれの良さがある。
アウトドアが好きな人も、インドアが好きな人も、両方好きな人も、どんなスタンスであれ本人が楽しければオールオッケーです。
自分の狭いステレオタイプに縛られることなく、寛容な心を持って、お互いがお互いの趣味や好きなものを尊重し合う。
自分の好きなものを気兼ねなく、全身全霊で味わって楽しめるようになる。
そんな世の中になってくれればいいなと心から思っています。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!