今回の記事では「才能」をテーマに取り上げます。
世の中には自分の才能は何だろう、わが子の才能は何だろうと悩んでいる人が多いようです。
でも、才能を見つけることは本来そこまで難しい行為ではないと私は考えています。
様々な情報に惑わされて難しく考えすぎたり、他人と比較したりすることで、混乱してしまっているのではないでしょうか。
自分やわが子の才能を知りたい、見つけたいと思っている方は、ぜひ本記事の内容を参考にしていただければ幸いです。
みんな何かしらの才能を持っている
才能という言葉を話題に挙げようとすると、「自分には才能なんてない」と反発する人がいるものです。
確かに、
- ビル・ゲイツや孫正義のようなビジネスの天才
- サッカーのメッシや野球の大谷翔平のようなスポーツの天才
- ベートーベンやモーツァルトのような音楽の天才
といった人々みたいに、世界トップクラスの才能は我々には無いかもしれません。
ですが、そんな極端に高すぎるレベルでなければ、人は誰しも何らかの才能を持っているはずだと私は考えています。
例えば以下のようなものです。
- 他の人よりもスポーツの上達が早い
- 外国語をすぐ話せるようになる
- 自分でパソコンを組み立てられる
- 特定の分野に関する記憶力がすごい
- 人を惹きつけるスピーチができる
- 初対面の人とあっという間に仲良くなれる
- 人の心を動かす文章が書ける
「頑張ってできるようになったこと」は才能ではない
それにも関わらず「自分には才能がない」「自分の才能が何か分からない」と感じる人が多いのは一体何故なのか?
それは、世の中の多くの人が
- 頑張ったり努力した経験
- 苦手なことができるようになった経験
にばかり着目していることが一つの理由だと思っています。
頑張ることや努力することはもちろん素晴らしいことです。
ひたむきで継続した努力によって、苦手だったことや今までできなかったことができるようになるという物語は多くの人々を勇気づけます。
しかし、真実は残酷なものです。
あなたが気合を入れて「努力」や「頑張る」という行為をしている時点で、そこはあなたの才能がある分野ではありません。
そうではなく、あなたが努力を必要としない分野に才能があるのです。
才能とは「特に頑張らなくても簡単にできてしまうこと」
ここまで書いたことで何となく察しがついた方もいるかもしれません。
そう、才能とは
「特に頑張らなくても簡単にできてしまうこと」
のことなのです。
他の人が時間をかけて努力してようやくできたことが、自分は少しやっただけでいとも簡単にできてしまった。
それこそがあなたの才能です。
……拍子抜けしてしまったでしょうか?
努力して苦労して物事をやり遂げることを美しいと感じている人には、なかなか受け入れがたいことかもしれません。
ですが、これが真実です。
「頑張らなくても簡単にできてしまうことなんて私にはない」と反論する方がいるかと思います。
でも、私はそれは嘘だと思っています。
「自分は大した人間じゃない」といった思い込みを捨て、これまでの自分の人生をよ~く思い出して振り返ってみてください。
- なぜかあっさりと簡単にできてしまった
- 大して頑張ったわけでもないのに褒められた
- 何で他の人が苦労しているのか分からなかった
という経験がきっと過去にあったはずです。
また、ここで大事なのは、必ずしも「自分が好きなこと」とは一致しないということ。
この点が尚更才能を見つけにくくしている要因だと思います。
自分の才能と好きなことが一致していれば、それ即ち最強であり、意識しなくとも才能を伸ばす方向に行動できると思います。
才能があることと好きなことが異なる場合にどちらに注力するか…
前者に力を入れれば道は早く開けやすいと思いますが、こればかりはその人の価値観次第と言えるでしょう。
自分の才能が分からない理由
世間の教育では、得意なことや簡単にできてしまうことを更に伸ばそうという意識が薄いように私は感じています。
むしろ、特定の分野だけ突き抜けている人は良くないとすら見なされる。
時間をかけてでも苦手な分野を努力で克服し、全体的に平均的なバランスの取れた能力にしようとします。
それが一概に悪いことだとは言えませんが、そんな環境では得意なことになかなか目を向けることができません。
結果として自分の才能に気付きにくくなっていると言えるでしょう。
また、特に頑張らなくても簡単にできてしまうことは、往々にして他人からの嫉妬を生みます。
「私はこんなに頑張っても上手くできないのに、大した努力もせずに難なくこなせてしまうあなたはずるい」と。
このように嫉妬されることを避け、人間関係の軋轢を生まないために、多くの人は人前でその能力を見せないようにしたり、わざと失敗したりします。
これも、自分の才能が分からなくなってしまう原因の一つだと思います。
他人からの嫉妬に負けず、自分の才能を受け入れる
でも、そうやって周囲の人の嫉妬に負けてしまうのはもったいない。
嫉妬やひがみの声に屈せず、自分には簡単にできてしまうという事実を素直に認め、受け入れ、享受することが非常に重要です。
そう簡単なことではないとは承知の上ですが、これができるか否かで己が内に眠る才能を活かせるかが大きく変わってきます。
そして引け目を感じることなく、才能がある物事に素直に力を注ぐ。
そうすればあれよあれよと面白いようにどんどん上達して、自分の才能をいかんなく発揮させることができるでしょう。
例:私の才能の場合
例えば私の場合、人の顔と名前を覚えるのがものすごく得意です。
一度会った人であれば、苗字だけでなく下の名前含めてすぐに覚えてしまいます。
特に努力することなく簡単にできてしまうので、自分の才能だと思っています。
そのため、テレビを見ていると大人数のスポーツチームやアイドルグループのメンバーの名前も意図せずして結構覚えてしまいます。
正直、自分でもこの能力は気持ち悪いとすら感じていましたが、
「せっかく持って生まれたのだから使わなければもったいない!」
と感じ、今では積極的に活かすようになりました。
実際、仕事で様々な人と関わる上で、この才能はとても役立っています。
職場でも次々に入ってくる新しい人の顔と名前をしっかり覚えることができるので、とてもありがたい能力です。
子どもの才能の見つけ方と伸ばし方
さて、では自分の子どもが持っている才能を見つけ、伸ばしたい時には一体どうすれば良いのか?
その方法をここから述べていきます。
遊びや習い事を始め、わが子が興味のあることを親は色々やらせてあげる場合が多いかと思います。
そんな中で、子どもが何かに取り組んで(ここではピアノを例とします)達成したり上手くいった時に、
すごいね、頑張ったの?
と聞いてみるのです。
そして、どんな答えが返ってくるかに最大限の注意を傾けます。
もし、
頑張ったよ!
という答えが返ってきた場合、もちろんそれはとても良いことです。
大いにわが子の努力を褒めてあげるべきでしょう。
ですが、才能という観点から見ると、その子の才能はピアノにはありません。
一方、頑張ったかどうか聞いた時に子供から
簡単だったよ!
とか
いや、別に頑張ってないけどできちゃった
といった反応が返ってきた場合、そのことをよく覚えておいてください。
その子にピアノの才能があるということを意味しているのです!
ピアノをやってみて「簡単だった」と言われたら、親の側から
ピアノをもっと続けてみない?
と誘い、誘導してみます。
もちろん強制はせずに、続けるかどうかの意思決定はあくまで子供に委ねます。
もし、ここで
じゃあ続ける!
という答えが返ってくれば、わが子の才能を伸ばす道が開けます。
きっと驚くようなスピードでピアノが上達していくでしょう。
まとめ
以上、今回の記事では「才能の見つけ方と伸ばし方」をテーマに私なりの考えを色々と書いてみました。
途中ちょっと手厳しい、サバサバした表現もあったかもしれません。
が、才能という概念について真剣に考える上で避けて通れないことでしたので、妥協せず今回書かせていただきました。
「特に頑張らなくても簡単にできてしまうこと」
ここに皆さんも注目して今後日々を過ごしていくことで、自分の隠された才能をきっと発見できることでしょう。
皆さんが自分の才能を存分に発揮できるようになることを願っています。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!